今回は屋根を製作します。
今回製作している阪急1形は、ダブルルーフと呼ばれる、二段構造の屋根になっています。また、屋根の端の部分は丸みのある特徴のあるデザインになっています。
当時の電車は、車内の照明が少なかったこともあり、屋根を二段屋根にし、明かり取り窓をつけているのが一般的でした。
今回は、この特徴的な屋根を再現していきたいと思います。
二段屋根になっている例 (明治村 ハフ13) |
・バルサで削って作る方法
・金属をたたき出して作る方法
・屋根の骨組みを作り、細長い板を張っていく方法
今回は、骨組みを作り、板を張っていく方法にすることにしました。
この方法にすると、車内の空間が広くなるため、より実物に近い仕上がりになります。
(帆船模型などではポピュラーな方法のようです)
まず、屋根板を支える骨組みを作ります。
骨組みは、車体と同じくレーザー加工した檜板(3mm厚)を組み立てて作りました。
後で貼り付ける屋根板が貼りやすいように、車体横方向と縦方向に数か所、骨組みを入れていきます。車体に等間隔に入れていきますが、パンタグラフが載る部分は強度が必要なので、パンタの下には必ず骨組みを入れるようにします。
車体に取り付けた屋根骨組み |
次に、この骨組みに屋根板を張っていきます。
屋根板には、加工しやすいバルサを使いました。
端部のオデコは、バルサに細く切り込みを入れて瞬間接着剤で固定します。
固定後、ヤスリで表面を整えるときれいに仕上がります。
この後、通常は下地処理(サーフェイサー)・塗装をするのですが、今回は、檜の質感を出したかったため、
東京檜の檜板に付いてくる、檜のカンナくずを延ばして貼り付けてみることにしました。
カンナくずを水に浸けて、延ばしていきます。
このカンナくずを、乾かして、平らにしてから、車体に貼り付けました。
屋根板には、加工しやすいバルサを使いました。
端部のオデコは、バルサに細く切り込みを入れて瞬間接着剤で固定します。
固定後、ヤスリで表面を整えるときれいに仕上がります。
板を張ったオデコ |
東京檜の檜板に付いてくる、檜のカンナくずを延ばして貼り付けてみることにしました。
カンナくずを水に浸けて、延ばしていきます。
延ばしたカンナくず |
カンナくずを延ばし、貼り付けた屋根 |
今回はここまで。
次回、仕上げをしていきたいとおもいます。