Gゲージのパンタを作る2回目です。
前回作成した図面をもとに、パンタを作っていきます。
<パンタ上枠・下枠の製作>
パンタの上枠・下枠は、真鍮線を曲げて製作します。
今回は2mmの真鍮線を使用しました。
パンタの上枠・下枠は、真鍮線を曲げて製作します。
今回は2mmの真鍮線を使用しました。
真鍮線を曲げるにはコツが要ります。
曲げ位置がずれてしまうこともしばしばあるため、このような折り曲げるパーツを作るときは、最初に曲げてから所定の寸法にカットするようにしています。
曲げ位置がずれてしまうこともしばしばあるため、このような折り曲げるパーツを作るときは、最初に曲げてから所定の寸法にカットするようにしています。
1回目で作成した図面に合わせて、真鍮線を曲げていきます。
製作中の下枠 |
下枠の、上枠とつながる部分は、関節にして、可動できるようにします。
下枠の折り曲げた部分に、はんだを流し込み、2ミリの穴をあけ、上枠の軸が通るようにしました。
上枠も下枠と同様、真鍮線を曲げて製作しました。
真鍮線を曲げて製作した上枠 |
<バネ支持用金具・平衡支持金具の製作>
菱形パンタは、2つの下枠をバネで引き合うことで、枠の関節で支えられた集電シューが上昇し、架線に当たる仕組みになっています。
パンタの枠は、互いに同じ角度で上がらないと、うまく集電シューが架線に当たることができません。
パンタの枠が、互いに同角度で上昇するように、パンタの枠同士を金具で接続する必要があります。
パンタの枠は、互いに同じ角度で上がらないと、うまく集電シューが架線に当たることができません。
パンタの枠が、互いに同角度で上昇するように、パンタの枠同士を金具で接続する必要があります。
金具は、3ミリの真鍮平棒を切断し、金具接続用の1mm穴と、パンタ軸用の2mm穴をあけ、バネ支持用金具と、平衡支持金具を、パンタ軸に差し込み、はんだ付けします。
軸に取り付けた金具 中央2つがバネ用、外側二つが平衡支持用 |
※9/10追記
<平衡支持金具の仕組み>
平衡支持金具は、パンタの軸に取り付けて使用します。(下図参照)
パンタの枠(下図の赤・紫色部分)が動くと、パンタの軸が回転するため、平衡支持金具(下図青色部分)が回転します。
回転すると、左右の平衡支持金具をつなげる真鍮棒線(下図緑線)が動き、反対側の経公支持金具と連動するため、両方のパンタ枠が同じ角度で上がるようになります。
この仕組みは、実物の菱形パンタグラフでも使用されています。
<平衡支持金具の仕組み>
平衡支持金具は、パンタの軸に取り付けて使用します。(下図参照)
パンタの枠(下図の赤・紫色部分)が動くと、パンタの軸が回転するため、平衡支持金具(下図青色部分)が回転します。
回転すると、左右の平衡支持金具をつなげる真鍮棒線(下図緑線)が動き、反対側の経公支持金具と連動するため、両方のパンタ枠が同じ角度で上がるようになります。
この仕組みは、実物の菱形パンタグラフでも使用されています。
<パンタ上枠・下枠・支持用金具の組立>
ここまでで製作した各部品を組み立てます。
はんだ付けで組み立てていきます。
はんだは、電子工作用のヤニ入りはんだと、板金用のフラックスを用いて付けるはんだと2種類ありますが、今回は細かい部品を付けるため、ヤニ入りはんだを使用しました。
2組作るとかなりパンタらしくなりました。
2組作ったパンタ |
今回はここまで
次回はパンタ台座を作ります。