2018年9月16日日曜日

Gゲージのパンタを作る③

Gゲージのパンタ製作、今回はパンタ台座と集電シューを作ります。

<パンタ台座の製作・組立>
パンタ台座は、パンタを車体に固定する部品です。

5mm角の真鍮L字棒と、3mm幅の真鍮平棒を使用し製作しました。

パンタ軸が通る部分には、2mmの穴をあけ、軸受にしています。
また、後で改造したり分解したりしやすくするため、組み立てはハンダを使用せず、ネジ止めで組み立てています。
組み立てたパンタ台座
次に、パンタを組み立てます。
台座にパンタ軸を差し込み、バネ支持金具に、引きバネを引っ掛けます。
バネを引っ掛けると、パンタ枠が勢いよく上昇します。
(このとき、上昇する力が強すぎるようであれば弱いバネに、上昇しないようであれば、強いばねに交換するなどして、調整してください。架線集電しないのであれば、あまり強い力でなくても上昇すれば問題ありません)

次に、両側の平衡支持金具に、1mmの真鍮線を曲げて引っ掛けます。
これで、左右のパンタ枠が、バランス良く上昇するようになったと思います。
パンタ軸にバネと真鍮線を引っ掛けたところ
組み立てたパンタ
<集電シューの製作>
最後に集電シューを製作します。
集電シューは、架線をこする部分です。
実物では、集電シューが架線から外れてしまう(離線)と、パンタの破損につながるため、曲線の線路でも架線から外れないよう、パンタ枠より大きめに作られています。
また、碍子などの建造物の破損を防ぐため、集電シューの先端は丸めてあります。

Gゲージで架線集電する場合は、実物同様、架線から外れないように、設計する必要があります。

3mmの真鍮線を切り出し、先端を丸めて作成しました。
切り出した集電シュー
次に、5mm角の真鍮L字棒を使用して、パンタ枠との接続部品を作ります。
L字の片方の辺には、パンタ軸接続用の2mm穴を、もう片方の辺には集電シューとつなげるため、M1.4のネジ穴をあけました。
作成した接続用パーツ(写真右の2つのパーツ)

最後に、接続用パーツをパンタ枠に差し込んだ後、集電シューにM1.4のネジ穴をあけ、接続用パーツとネジ止めし、パンタの完成です。
完成したパンタ
横から見ると、こんな感じです。
完成したパンタ(横)
菱形パンタは、作成するパーツは多いですが、思っていたより構造は難しくないなと思いました。

今回作ったパンタグラフを応用して、さまざまなパンタが作れるのではと思います。
また、機会があれば、パンタを自作したいと思います。