2015年3月31日火曜日

モハ220形リニューアル工事(2)~運転台の仕切り~

 
旧ブログ(吊り掛け電車の通い道)の記事を編集して再掲載したものです。
前回、車体の補強をしたモハ220形のリニューアル工事、今回から内装を作っていきたいと思います。
今回は乗務員室と客室を隔てる仕切から
設計中
まず、低発砲塩ビ板に切り込み線を書き込んでいきます。今回は2mmの低発砲塩ビ板を使用しました。低発砲塩ビ板は、プラ板とは違い、板に直接シャーペンで書き込んでいくことができます。ただし、指などでこするとすぐ消えてしまうので、すぐにカッターなどで筋彫りをしておく必要があります(これはボールペンなどでも同様です)
切り抜いた後
切り抜きは、2mm板とは思えないほどとてもサクサク切りぬけます。カッターは30度のモデリング用を使用しました。
そして、中央の乗務員室扉は別パーツでくり抜きました。
なぜかというと・・・
こんな感じで
連結運転時に、通路にして通り抜けできるように乗務員室扉を開き戸にしてみました。
実車の近江鉄道220形は、1両での運転が中心なので、このような構造ではないようですが、連結しているときに通路になっているとギミックとしてとても面白いなと思い、導入してみました。

次回は、ワンマン運転に必要な、アレを作っていきたいと思います。

2015年3月26日木曜日

モハ220形リニューアル工事(1)~車体の補強~

 
旧ブログ(吊り掛け電車の通い道)の記事を編集して再掲載したものです。
先日車両紹介をした、モハ220形ですが、とあるイベントへ向けて急ごしらえで製造したため、少しあらが目立ってしまっているところがあります。また、試験的にプラ板に骨組みを貼り合わせて製作したことで、車体全体の構造的に弱いところがあったため、リニューアル工事を行うことにしました。
完成直後の220形
今回はまず、車体の補強について
モハ220は当初0.3ミリのプラ板に、3ミリのプラ棒を貼り合わせて車体にしていました。
そこを今回、内側に2ミリの板を貼ることで車体全体を2ミリの外板でそろえました。
リニューアル前 車体から浮き出ている骨組みが目立つ
補強後 ベージュ塗装の部分が改造前からある骨組、白くなっているのが今回の改造で補強した部分
今回の補強には、「低発砲塩ビ板」を使用しました。ホームセンターなどで売られているスチロール板で、板に直接シャーペンで書き込むことができ、カッターで切り出しやすいけれど、板全体は強度が強いため、Gゲージを作る際にはとても使いやすいので、最近は愛用しています。
今回の補強でも、低発砲塩ビ板を貼り付けたことで、かなり丈夫な車体になったのではと思います。

2015年3月23日月曜日

Gゲージ車両紹介~モハ40形とオハユニ61形~

 
旧ブログ(吊り掛け電車の通い道)の記事を編集して再掲載したものです。
Gゲージ車両紹介、第5回目は、モハ40形とオハユニ61形です。
こちらの2両についてですが、実は、私の作った車両ではなく、ある方から頂いた車両です。自作車両の中では最も車体の長さが長い300形よりさらに長い車体になっています。
最初は、R600を曲がれるか、少し心配でしたが、なんとか曲がれるようでほっとしました。
車両のディテールはとても細部まで再現されていて、日々参考にさせていただいています。
モハ40形
モハ40形は、1970年代まで青梅線や五日市線などで走っていた旧型国電です。初期の車両は前面が平面になっていましたが、のちに前面が丸くなった車両も登場しています。
模型は、前面が丸くなった半流線型の車体になっています。台車からパンタまで車輪以外のほとんどの部品が自作されているようです。
前面周りや床下機器、パンタなどのディテール、これらのほぼすべてを自作されています。

オハユニ61形
オハユニ61形は、国鉄が木造車の鋼体化をする際に、木造車の部品を流用して製造した客車です。一つの車両に客室、郵便室、荷物室を備えた合造車になっています。
実車は、モハ40と同じ20m級ですが、模型ではショーティー(車体長を縮めること)になっています。今後、電気機関車を作って牽引させたいなと思っています。

2015年3月21日土曜日

Gゲージ車両紹介~モハ220形~

 
旧ブログ(吊り掛け電車の通い道)の記事を編集して再掲載したものです。
Gゲージ車両紹介、4回目は、モハ220形です。

この車両では、当初、車体外板に、プラ板をクラフトロボで切り出したものを使用していました。(この方法、一度試してみましたが、後でクラフトロボの切り出しトラブルが発生したりしているため、お勧めできません)
この構造、強度が弱く、骨組みの内側を低発砲塩ビ板で補強する改造を行いました。300形、100形が比較的強度があったのは、もしかしたら窓まわりのシルヘッダが付いていたからかもしれません。
製作当初のモハ220形
この車両は、2015年3月から12月までリニューアルを行い、屋根の取り換え、ドア開閉機構、可動式方向幕などの取り付けを行いました。
その模様についてはこちら
リニューアルが完了したモハ220形
実車は、滋賀県の近江鉄道220形です。小田急1601形の台枠に西武701系の車体を切り継ぎして合わせた、まさに模型のような・・・最近では模型でもなかなかやらないような大改造で作られた車両です。
彦根にて留置されていた220形
 

2015年3月18日水曜日

Gゲージ車両紹介~デハ300形


旧ブログ(吊り掛け電車の通い道)の記事を編集して再掲載したものです。

Gゲージ車両紹介、3回目はデハ300形です。
車体は、illustratorで図面を描き、0.2mmのペーパーをクラフトロボで切り出し、その後骨組みに貼り付けて製作しています。車体の縮尺は1/24です。
この車両は、車体長が62㎝と長いため、試作として3分割して運搬できるようにしました。また、空気式のドア開閉機構も取り付けました。
しかし、軽量車体に3分割式にしたのが災いしたのか、ドアの不具合が多く、近日中にリニューアルする予定です。

動力は、この車両から実車と同じ吊り掛け動力を試作し、導入しています。モーターは秋葉原で売っていた100円モーター(12V仕様)を使用しています。製作方法については、後日書いていきたいと思います。
自作車両の中で最も大型の300形
実車は、香川県の高松琴平電鉄の3000形300号です。大正15年の琴平電鉄開通に合わせて日本車両で製造された、この時代の標準型車両です。現在もレトロ電車として動態保存され、年に数回自走しているのはうれしい限りです。
動態保存後、茶色一色になった琴電3000形
製造から90年・・・保守もかなり大変だとは思いますが、少しでも長く走り続けてほしいなと思います。ことこと

2015年3月17日火曜日

Gゲージ車両紹介~デハ101形101号~

 
旧ブログ(吊り掛け電車の通い道)の記事を編集して再掲載したものです。
Gゲージ車両紹介、2回目は、デハ101形です。
この車両から、外板を0.2mmのペーパーをクラフトロボで切り抜きをしたものに、骨組みを貼り付ける工法で製作しています。この車両は手動扉で製作したのでほぼ問題ありませんでしたが、強度的には少し劣ってしまっているので、ギミックを付ける車両には使わない方がいいのかなと今は思っています。(この工法については、今後紹介していく予定です)
デハ101
実車は、銚子電鉄で活躍していたデハ101形です。数年前まで笠上黒生駅構内で放置されていました。最晩年は赤茶のツートンに塗られていましたが、かつては↑のような青系のカラーに塗られていました。こちらの青系カラーも銚子には似合っているような気がするのですが・・・
笠上黒生駅にて放置されていた頃のデハ101
今回の車両の動力には、当初タミヤのギアボックスを使用していましたが、その後、吊り掛け動力に換装しています。
現在は休車中です  

2015年3月16日月曜日

Gゲージ車両紹介~モハ101形~

※旧ブログ(吊り掛け電車の通い道)の記事を編集して再掲載したものです。

今回から何回かにわたって、以前製作した車両について紹介していきます。

モハ101形はGゲージでの大型自作車両第1号車です。この車両は実物の22.5分の1のサイズで製作しています。かつて西武多摩湖線で走っていたクモハ101をモデルにしています。

車体は白ボール紙3枚重ねで作成しました。台車・車輪はレーマン(ドイツ)製を使用、集電装置はアメリカ型のトロリーポールを使用しています。将来的に架線集電ができるように電気配線を施しています。
動力は、当初はタミヤのギヤボックスに鉄道模型用12v小型モーターを使用していました。しかし、走行中にモーターが焼けてしまい、数年間台車を外され休車中でした。
その後、動力を自作し交換、現在では主力車両として活躍しています。
完成当初のモハ101形